2015年月報10月号巻頭言「気がつけば友」

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。(ヨハネによる福音書15章5節)

恒例のシカモアバザーが今年も盛況のうちに終わりました。皆さんのご協力に心より感謝いたします。バザーを通して最も驚かされることの一つは、このバザーに関わる人の多さです。毎週の日語部礼拝には20名前後の人が集っていますが、バザーとなるとどこからこんなに人が来たのかと思えるほど、多くの協力者が与えられるのです。

教会関係者、幼稚園関係者、地域の方々、日頃から教会に足を運んでいる人はもちろんのこと、普段はなかなか教会に来ることができない人も、この時ばかりはしっかりと予定を組んで、バザーに協力をしてくれます。

この方々が全員毎週の礼拝に来て下さったらどんなに喜ばしいことだろうか。それが私の偽らざる本音でありますが、それでもこうして一年に一度の特別な時に共に集い、一つの目標に向かって汗を流すことができるということは、素晴らしいことだと思います。

どのような人であれ、またどのような形であれ、このバザーに参加をして下さる方々は皆、シカモア教会に連なるファミリーです。教会は、イエス・キリストを中心にする共同体です。イエス・キリストという幹に、その枝々である私たちが繋がっているのです。木の幹から伸びる枝は、色々な形をし、ほうぼうへと幅広く伸びていきます。それはまさに、シカモアバザーに集う一人ひとりの姿と、その関係性を象徴するものなのです。

年に一度のバザー。その時にしか顔を見ないという人もいるかもしれません。それでも、その一人ひとりはシカモア教会に連なる枝々であり、私たちのファミリーなのです。気がつけばそこに、シカモアの木に連なる友がいる。なんという恵、なんという喜びでしょうか。

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