2017年月報8月号巻頭言「希望ある将来ビジョンを」

「新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。」(マタイによる福音書9章17節)

人は変わり、社会は変わり、教会を取り巻く状況も様々に変わっていきます。そのような中で、教会は否応なしに新時代を迎えていきます。巻頭の聖書の言葉は、その時代の変化の中で、教会がなおも人々を包み込む存在であり続けていくために、どう新しくなっていけるのか。そのことを私たちに問いかけているように思います。

シカモア教会は今年、日語部英語部合同で”New Beginnings”というUCCのプログラムに取り組んできました。これは、過去から現在に至る教会の様々なデータをもとに、未来に向けての教会の在り方を模索して行く希望に満ちた取り組みです。

これまで私たちは、5回を超える全体会議を行い、教会に集う一人一人の教会に対する思いを分かち合う時を重ねてきました。こうしたプログラムはしばしば、話し合うだけで満足してしまうことがあります。しかし、今回私たちは、このプログラムの中から、具体的な将来ビジョンを得ることができ、今、そのビジョンに向かって動き出しています。

それは、新しい会堂の建築です。教会、そして幼稚園の活動をさらに豊かにし、私たちがより地域に開かれた教会となっていくために、私たちは時代を見据えた新しい建物を建築していく必要があると考えています。幸い、私たちの教会には広い土地と、新しい建物を建てるための初期費用となるであろうファンドが与えられています。

これまで、何度も取り組んでは頓挫して来た新会堂プロジェクトですが、今回こそは実現させようと、皆で祈りを合わせています。どのような建物を建てるべきなのか、そのことについてはまだアイデアを集めていく段階ですが、教会が確かに、今大きなプロジェクトに向けて動き出していることを私は実感しています。ぜひ皆さんも関心を高く、共にこのプロジェクトが実りを迎えらえるようお支えください。

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