2018年月報1月号巻頭言「すべての人に開かれた教会」

「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。」(マタイによる福音書28章19節)

時が経つのは早いもので、2017年も過ぎ去り、2018年を迎えます。新しい一年、日語部では「すべての人に開かれた教会」を年間主題とし、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイによる福音書28章19節)を主題聖句として掲げ、歩みを進めて行こうとしています。

私たちは毎週の礼拝の始めに、「どのような立場背景を持っていても、私たちはすべての人を、そしてあなたを歓迎します」と宣言していますが、その言葉をより具体的に現していくことが、2018年の目標です。キリスト教の世界にも、またこの社会にも、様々な価値観や立場、考え方があることを私たちは知っています。その「違い」によって人と人との間に溝が生まれ、争いが起きてしまうことも事実です。しかし、私たちは、この違いを互いに理解し合い、尊重し合い、喜ぶ群れでありたいと思うのです。

神は一人ひとりに賜物を与えられました。一人ひとりを異なる人格を持つ存在として造られました。私たちが異なる考えを持つこともまた、神が与えた豊かさであるのです。自分の考えと同じ人とだけ共に生きるのではなく、自分と違う考えの人とも共に生きていく。そのことを通して私たちは、自分の小ささに気づかされ、同時に、神の偉大さ、神の豊かさに気づかされるのです。そして、神を心から褒め称えるキリスト者へと変えられていきます。その境地に至ることこそが、私たちの信仰の目標なのです。

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